| 出身地 | 和歌山県 |
| 保有資格 | 日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー(JSPO-AT) 日本トレーニング指導者協会認定トレーニング指導者(JATI-ATI) |
Q. どうしてトレーナーの道を選んだのですか?
脇田 私は小学校から高校までずっと、競技者として上を目指してサッカーをしていました。しかし、細かいケガに悩まされる時期が続き、選手としてのもどかしさと、選手を支える立場の大切さを強く感じるようになりました。それでもスポーツへの愛は変わりません。
「裏方でもいいから誰かの役に立ちたい」競技者以外の形でスポーツに関わる方法を探してアスレティックトレーナーという仕事に出会いました。
実際に学校で選手に関わっていくと、身体だけではなく、メンタルやコンディションにも向き合う奥深さが見えてきました。もともとはサッカーに関わりたく進学した学校でしたが、私は徐々にラグビーに惹かれていきます。ラグビーはケガの種類も多く、求められる対応も多様。そして何よりチームで一つの目標に向かっていく一体感に魅了され、関わるならラグビーの現場が面白いと思うようになりました。
専門学校を卒業した後は、母校で教員として働きました。学生への指導や授業と並行して、高校生のラグビーチームの現場にも帯同。固定観念を捨て去ることや、信頼を積み重ねることの大切さ。学校で教える仕事と、現場で選手に向き合う仕事の両方を経験した4年間からは多くの学びを得ました。
その後、ご縁があってPTTに入社し、今はジャパンラグビーリーグワンの「コベルコ神戸スティーラーズ」で活動しています。何か特別なスキルで選んでもらえたという感覚はあまりありません。もちろん最低限の知識や経験は必要ですが、それ以上に人とのつながりや、これまで関わってきた中で積み重ねてきた信頼が、今につながっているのだと思います。
業務の中では、テーピングや痛みへの対処などを行っています。特にプロ選手はキャリアがかかっている時期に、「長く時間をかけて治りました」ではいけません。いかに早く良い状態を作れるかが大切です。
Q. どんな成長を大事にしていますか?

脇田 アスレティックトレーナーとして働く以上、専門的な知識や技術を高めていくことは前提だと思っています。ただ、自分がずっと大事にしてきた思いは、人間としての成長を止めないことです。トレーナーとして、知識と技術の成長だけで信頼を勝ち取ることには限界があるかもしれません。しかし、一人の人間としてのあり方は、ずっと伸ばしていける部分だと思っています。
冷静な判断や、相手の立場に立てる思考、決めつけない観察などが、結果的にトレーナーとしての信頼や成長を生むと感じています。振り返れば、以前の私には固定観念で物事を見ていた場面がありました。テーピングの巻き方ひとつとっても、知らないうちに持っていた固定観念の外側には、新たな視点にもとづく技術がありました。
また、高校生からプロまでのラグビー選手を見てくる中で、選手から得る学びが多いことにも気づきました。特に神戸の現場に来てからは、自分の当たり前が当たり前ではないと知る機会がさらに増えています。選手のこだわりや経験と、自分の知見をすり合わせることが多いです。
Q. この仕事のやりがいはどこにありますか?

脇田 この仕事でいちばん嬉しい場面は、なんといっても選手や関わる人の反応を近くで見られることです。大きな出来事というより、日々の中で少しずつ積み重なっていく「ありがとう」や、表情が明るくなる瞬間にやりがいを感じます。
自分がしたことが全部目に見える成果になるわけではないですし、派手な仕事でもありません。
でも、日々の対応が少しでも相手の助けになれたと感じられる瞬間には「やっていてよかった」と思えます。
また、自分はずっとチームに所属して活動したいという思いを持っていました。PTTには実際にチームの中で動ける現場があります。選手の近くで、チームと一緒に活動する働き方は、私が高校時代にアスレティックトレーナーという職業を知ったときに目指していた働き方です。そして、2026年にチームでの優勝という夢がかないました。
Q. これからどんな人と働きたいですか?
脇田 自分はまだ27歳で、トレーナーとしての経験も決して長い方ではありません。だからこそ、一緒に働く人には、組織を大事にしながら先頭を突っ走る勢いのある人であってほしいです。個人で完結するのではなく、トレーナーチームや周りの部署と連携しながら、自分たちが向かう先を示してくれる人には自然とついていきたいと思います。また、そういう人と一緒に目標を追いかけたいです。
正直なところ、いつかは私が周囲を引っ張る存在にならないといけないと思っています。そのためにもっと経験を積んで、今の現場で責任を持って担える領域を広げていきたいです。たとえばリハビリのように、より専門性と責任が求められる仕事を任せてもらえるようになれば、成長のスピードも上がるはずです。

