セールス 橋本英哉

Q. これまで、何を大事にして営業してきましたか?

橋本 昔から、何かの世界で一番になりたいというより、その世界の「本物」でありたいという気持ちが強かったです。扱う商品も、提案する内容も、中途半端なものでは長く選ばれないと思っています。だから見た目の派手さより、実際に使う人が本当に価値を感じられることを大切にしてきました。

営業のスタンスとしても、私は基本的に「ノー」と言いません。相談されたらまずはやり方を考えます。私は機材の販売だけで終わらず、床材、レイアウト、内装、運用まで踏み込んで提案します。それらの提案はすべて「イエス」の延長線上にあるんです。お客様の想定を少し超えるところまで考えないと印象には残りませんし、競争にも勝てません。

理想は「会社が大きいから」ではなく、「橋本さんだからお願いしたい」と言ってもらえる関係をつくることです。実際に信頼の積み重ねで仕事も商材も広がってきました。

Q. どのように今の仕事を始めたのですか?

橋本 大学時代に早朝のアルバイトとして関わったのがPTTとの出会いです。私は法学部生でしたし、トレーナーとして専門性で勝負する道はないと感じていたので、私はフィットネスインストラクターや、コミュニケーションを生かせる役割から関与を始めました。そこからセールスを担当するようになって、スポーツの現場に必要なものを届ける仕事に、だんだん手応えを感じるようになったんです。

私自身がアメリカンフットボールに関わっていたこともあって、日米のスポーツ環境の差はずっと強く意識していました。アメリカでは当たり前に使われているものも、日本では高くて手が届かない。そこで、私たちは商社を通じた流通の工夫で専門性の高いアスレティック用品を卸す仕事を始めました。

20代の頃は、中学・高校・大学の課外活動に向けて、専門性の高いアスレティック用品を届ける営業を続けていました。ハードだけ入れても使い方がわからなければ意味がないので、トレーナーの知見も借りながら、講習まで含めて広げていったのもその頃です。

振り返ると、ずっと「スポーツに関わる仕事がしたい」と思っていたんだと思います。明確に将来像を描いていたわけではないですが、身近にあるスポーツの現場で、自分にできる役割を探し続けてきました。

Q. 仕事の幅はどのように広がっていったのですか?

橋本 阪神・淡路大震災やバブル崩壊の影響で、草の根を担っていた企業の部活が大量に廃部になり、スポーツの環境は大きく変わりました。同時に、以前のようにテーピングや消耗品だけを売る営業では、現場には役立っても、安定した事業基盤ではなくなりました。そこで2010年前後から、トレーニングファシリティそのものを整備する方向へ本格的に舵を切りました。

日本の大学でも、少子高齢化の中で特色づくりが求められるようになり、スポーツ環境への投資が進み始めました。S&Cトレーナーとアスレティックトレーナーの職場環境整備です。トレーニング施設は「器具を置いて終わり」ではありません。バーのしなり、プレートの大きさ、マシンの選定、導線、天井高、扉の位置まで、あらゆる設計が使う人のパフォーマンスや安全性に関わってきます。

PTTセールス橋本英哉

だから設計士、建設会社、指導者、選手、トレーナー、サプライヤーを横断的につなぐ“翻訳者”、コンサルタントが必要です。私たちはそこに足を踏み入れました。設備だけでなく、そこで過ごす人のモチベーションや帰属意識まで設計することで、他社との競争がそもそも成立しない提案が可能になります。

私は海外の展示会にも足を運びながら、いいものは積極的に取り入れてきました。ドイツの床材メーカーとつながったのも、そうした動きの中からです。「それじゃあ来週ドイツ行ってきますね」なんて言ってドイツに飛んでいました。床材導入の初期段階でトヨタ自動車に採用され、その後も問題なく運用されたことで、日本でも十分に勝負できると確信。そこからスポーツの領域を飛び出してオフィスや建築分野にも広がっていきました。

ただ、海外のものをそのまま持ってくればいいとは思っていません。日本には日本の良さがあります。特にトレーナーのきめ細かさや現場力は大きな強みです。だからこそ、良いハードを届けるだけでなく、それを使いこなす方法まで含めて支援できる会社でありたいと思っています。

Q. この会社だからできることは何ですか?

橋本 PTTの強みは、ハードとソフトが一体になっていることだと思っています。日本では、マシンはマシン、床は床、内装は内装というように業者が分かれているのが一般的です。しかし、使う人が求めている設備は、個別の要素がバラバラに最適化された空間ではなく、全体として機能する環境です。

最近では同志社大学で800平米規模のトレーニング施設づくりに関わり、トレーナーまで一気通貫での支援が実現しました。中日ドラゴンズのロッカー刷新でも、現場で話を聞きながら内装まで踏み込んで提案しました。

特にカレッジスポーツの帰属意識を高めて、盛り上げていくための仕掛けは、私たち大人がやらないといけないんです。

Q. どんな人と一緒に働きたいですか?

橋本 一緒に働きたいのは、素直さとバイタリティのある人です。しんどいことや嫌なことがあった時にしっかり受け止めて課題と向き合うとき、その人の地力が出ると思っています。
情報が多い時代だからこそ、頭で考えすぎるより、まずやってみる力がある人は強いです。

一方で、私は少し癖のある人も嫌いじゃないんです。自分の考えを持っていて、跳ね返りがあって、「ないなら作ろう」と言える人は面白い。
実際、私自身も昔から、決められた型にそのまま収まるタイプではありませんでした。

ただ、仕事をするうえでは、自信と謙虚さの両方が必要です。
「これは自分にしかできない」という気持ちを持ちながら、「自分がいなくても成り立つようにするには…」と考える必要があります。今の私にとって大きなテーマは「次の世代にどうつないでいくか」。好きなことを任せてもらえる環境があるからこそ、この面白さを次の誰かにも渡していきたいんです。

PTTは一緒に働く人を探しています。


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